この記事では医療用磁気ネックレスを販売しているコラントッテについて、決算書から導き出した以下の5つの指標を用いて徹底分析しています。
①安全性・・・手元流動性、流動比率、自己資本比率
②収益性・・・売上高成長率、営業利益率、経常利益率、販管費率
③将来性・・・キャッシュフローマージン、未来投資、FCF
④株価上昇性・・・EPS増加率、PER
⑤配当・・・配当利回り、配当性向、増配率
上記の指標から独自に点数化したものがこちらになります。
以降では各項目について、上記のように評価した理由について解説していきます。
企業概要
・磁気式医療機器を自社ECサイトでも販売中
・ネックス類が柱
・数々のプロスポーツ選手とも契約中
・ミズノの独自素材に磁気技術を搭載した下着やサポーターを開発
株価推移
出所:SBI証券
上場以来株価は停滞気味です。私はこのように株価は→、経常利益は↑のような業績と市場評価にギャップがあるような銘柄を好んで購入しています。理由はただ一つ。いつか市場が業績に見合った評価をして、そのギャップを埋めるかのように株価が大きく上昇することを期待しているからです。
以降では各分析項目の詳細について解説していきます。
①安全性
手元流動性
手元流動性は企業の短期的な支払能力を計る尺度です。基本的に中・小企業では1.7ヶ月分あれば問題ないですが、コラントッテの場合、3ヶ月分近くあるので心配なしです。
流動比率、自己資本比率
流動比率については200%を超えていれば、流動資産が流動負債の2倍以上あることになるので、安全性はかなり高いです。コラントッテの場合年々上昇して現在は300%を超えているため、全く倒産の心配はありません。
自己資本比率は30%以上が一つの目安ですが、こちらも年々上昇して現在80%付近であるため全く問題ありません。
以上のように、短期的な安全性と長期的な安全性について確認してきましたが、特に不安要素は見当たりませんでした。むしろ、安全性は年々増しています。以上から、コラントッテの安全性は100点となりました。
②収益性
ROE、ROA
ROEとは株主が会社に預けているお金を使ってどれだけ利益を稼げているかを見る指標で、基本的には8%以上あれば合格点です。ROEは自己資本を減らすことで高めることもできてしまいますが、コラントッテのでは自己資本比率を増やしつつ、ROEも年々増加していて現在は25%程度になります。かなり効率よく利益が得られていることが分かります。
次にROAとは企業が資産に対して、どれだけの利益を生んでいるかを示す指標です。5%以上が望ましいとされています。コラントッテの場合、常に10%を超えていて現在は20%間近です。効率的に資産運用しながら利益を生み出していることが分かります。
売上、経常利益率、販管費率
こちらでは売上高は伸びているか、販管費を抑えながら利益を伸ばせているかについて確認しています。
売上高については2020年から2024年で約2倍で、販管費率は減少傾向、経常利益率は上昇傾向となっていて、いい感じに成長しています。
以上の結果を基に、コラントッテの収益性を点数化すると83点となりました。
③将来性
キャッシュフローマージン、FCF
キャッシュフローマージンでは営業キャッシュフローを十分稼げているかを確認する指標で、営業キャッシュフローを売上高で割ることで求められます。10%以上であれば優良企業と判断していますが、コラントッテでは平均13%とまずまずです。FCFについては増加傾向にあり将来性もあります。
未来投資
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
未来投資 | × | × | × | × | × |
未来投資とは設備や機械などの資産価値の目減り分以上の設備投資をしているか調べたものになります。具体的には「固定資産の購入と売却の差額 > 減価償却費と減損損失の合計額」となっているか確認しています。要するに未来に向けて設備投資を積極的に行っているかどうかです。コラントッテの場合は毎年「減価償却費と減損損失の合計額」の方が多く、未来投資はイマイチです。
以上の通り、未来投資はイマイチですがキャッシュフローマージンやFCFは良好のため、コラントッテの将来性は67点となりました。
④株価上昇性
EPS、EPS増加率
EPSは増加傾向にあり、平均EPS増加率も124%と順調に成長しています。
PER、PEGレシオ
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
EPS増加率 | 15% | 51% | 7% | 22% |
PER | 22.0 | 11.2 | 12.3 | 9.9 |
PEGレシオ | 1.46 | 0.22 | 1.81 | 0.46 |
PEGレシオとはPER/年間EPS増加率で求めることができ、株価の割安性を測定する指標です。一般的に1倍以下なら割安、2倍以上なら割高と言えます。コラントッテの場合、PERは低下気味ですがEPS増加率は伸びてきているため、2024年のPEGレシオは0.46とかなり割安となっています。
予測未来株価
2024年 | 2027年 | |
現在/未来株価 | 962 | 3215 |
現在のEPS成長性から換算すると、2027年には3215円と現在の約3倍になっていると考えられます。
以上から、コラントッテの株価上昇性は80点としています。
⑤配当
配当利回り、配当性向
配当性向は純利益からどれくらい配当金を支払っているかの割合で、目安として20%〜50%を目安としている企業が多いです。
コラントッテは徐々に伸ばしてきて、目安の20%を超えてきました。株主還元は意識していることが伺えます。
配当利回りについても徐々に上がってきて現在2.3%程度です。
以上から、東京エレクトロンの配当は63点としています。
株主優待
100株で自社ECサイトで使用できる3000円相当の優待買物割引クーポンを貰えます。
現在の株価(962円)からすると、優待利回り約3%と悪くないです。
私は2400円の靴下を頂きました。ランニングで愛用していますが、何となく疲れにくいような気もします!気の持ちようです!笑
以上をまとめると、コラントッテは安全性、収益性、将来性全て合格点で、更に現在は割安水準であり株価上昇も狙えるため、投資候補にいかがでしょうか。
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