これから新NISAを活用して投資を始めようとしている人に向けて、大人気のインデックス投資って本当に儲かるのかについて、私の実体験を元に解説していきます。
インデックス投資って何？
まずは投資信託の話から始めます。投資信託とは、私たち投資家から集めたお金を一つの資金としてまとめて、それを運用の専門家が株式や債権などに投資及び運用する金融商品です。
そんな投資信託はアクティブファンドとインデックスファンドの2種類に分類され、それぞれ下記のような特徴があります。
| アクティブファンド | インデックスファンド | |
| 運用目標 | インデックスを上回る | インデックスに連動 |
| 組入銘柄 | 独自に銘柄を選定 | インデックスと同様 |
| 手数料 | 高 | 低 |
ここでインデックスとは指数のことを指し、日経平均株価などが該当します。このようなインデックスファンドを積み立て投資して長期保有することをインデックス投資と言います。
最近はインデックス投資が大人気ですが、上記の表を見るとインデックスを上回ることを運用目標としているアクティブファンドに投資をした方が儲かりそうな気がします。
しかしインデックスファンドの勝率は70〜80%とアクティブファンドを圧倒しています。この理由はアクティブファンドの高い信託報酬(手数料)によるものです。
以上のようにインデックスファンドとアクティブファンドを比較すると、インデックスファンドの方がどうやら良さそうだと思いませんか？
インデックス投資のメリット
①少額から購入できる
全く投資をしたことがない人からすれば、「投資はお金ちがすること」という考えがあるかもしれません。確かに個別株を購入して株主優待を貰おうとすると100株単位で購入する必要があるため、10万円〜100万円ほどかかる場合もあります。
しかし投資信託は100円とかなりの少額から購入することができます。これならバイトをしている大学生でも十分投資を始められますよね？
②一つの投資信託で分散投資できる
投資の基本は分散投資です。一点集中よりも分散している方がリスクが低減できそうですよね。個別株で分散投資をしようとすると、それなりの投資知識が必要ですしかなりの手間がかかります(個別株投資大好きママくんからすれば手間をかけてお宝銘柄を探すことが楽しみの一つでもありますが、、、)。
インデックス投資では一つの投資信託を選びさえすれば、勝手に分散投資ができていてリスク回避につながります。
それではデメリットも押さえておきましょう。
インデックス投資のデメリット
①短期間での大儲けは期待できない
下記に示すのは新NISAで人気のｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 全世界株式、いわゆるオルカンの過去5年間の評価額推移です。
5年間で+132%、約2倍です。これを多いと考えるか少ないと考えるかは人それぞれだとは思いますが、これから投資を始めようと考えている人からすれば思ったより少ないなといった印象ではないでしょうか？SNSでは「1年で5倍や10倍になった」みたいな話が多くありますが、そんな人は奇跡です。みんなそんなことができれば老後2000万問題なんて問題にもなりません。
しかも2021年10月〜2023年6月までは全く伸びておらず、購入時期によってはマイナスになる期間もあります。以上からもインデックス投資は短期の上がり下がりを気にするのではなく、長期保有することが大切であることが分かるかと思います。
②基本的に退屈
インデックス投資って何？の欄で、インデックス投資とは「インデックスファンドを積み立て投資して長期保有すること」と述べました。従って購入する投資信託を決め毎月の積み立て額を決定さえすれば、それ以降は特にすることがありません。逆に言えば、日々の生活で忙しくて投資のことなんて考えている余裕はない人にとってはメリットになるかもしれません。なんなら5年後に評価額を確認する程度でもいいと思います。日々の評価額を見ていると、わずかな減少で損切りしようかななんて愚かな考えに至る可能性もありますし。繰り返しますが、インデックス投資の基本は「積み立て×長期保有」です。
以上のようにインデックス投資は基本的に退屈と述べましたが、それで良いと思います。
インデックス投資が退屈だなと感じた場合は、他にも投資方法はたくさんありますので、そういったものの勉強を始めてみてもいいかもしれません。
ママくんのインデックス投資実績
私は2021年から当時のつみたてNISA(現在のNISAとほとんど同じです)を活用してインデックス投資を始めました。つみたてNISAでは年間投資額が40万円までと決まっていましたので、月々33333円投資していました。購入していた投資信託は「ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 全世界株式(オールカントリー)」「ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ米国株式(S&P500)」「ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ先進国株式インデックス」の3種類で、購入理由はどれも人気の投資信託だったので全部買っちゃえ的な感じでした笑。
まずは最初の2年間の実績です。ちなみにグラフは3種類の合計値です。
インデックス投資を始めた最初の数ヶ月はほとんど利益はなく、それ以降も含み益と含み損を繰り返していることが分かるかと思います。結局この2年間はほとんど儲かりませんでした。
投資=儲かると思っていたため、正直がっかりした記憶があります。ただ20年は売らないと決めていたため、評価額が上がらない時もひたすら積立投資を続けていました。
では現在はどうなっているでしょうか？
2年間の停滞を経験した以降は円安の影響もありますが、評価額は上昇傾向となりしっかり含み益が出てきました。
以上から、インデックス投資は短期ではほとんど儲かりませんが、長期保有することで儲かる可能性が高まることが分かっていただけたかと思います。
まとめ
インデックス投資が儲かるのか、実体験を元に述べて来ました。
実際に今のところは含み益となっていますが、ママくんがインデックス投資を始めてからは本格的な下げ相場来ていません。そう言った意味では運が良いだけとも言えます。ただ例え下げ相場が来たとしても売ることはなく、これまでと同様にひたすら積立×長期保有を続けるだけです。
インデックス投資について長々と述べて来ましたが最後に言いたいことは、インデックス投資を始めるのであれば、どんな局面になっても一喜一憂しない。ひたすら積立×長期保有を続けることが大切だと思います。
くれぐれも投資は自己責任でお願いします。
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